高野山の師匠のお寺の朝勤行に伺いました折
足を延ばして荒神さんへお参りにまいりました。
ここからは奈良の霊山 大峰山系 大台ケ原などが美しく望めます。
京阪神にお住いの方々に「荒神さん」と聞くと
多くは「清荒神」と答えが返ってくることと思います。
しかしながら、高野山で「荒神さん」と聞くと
全員が「立里」たてりこうじん と答えます。
高野山からは自動車でも約40分はかかる場所に鎮座なさいます。
それは 弘法大師空海が嵯峨天皇御宇弘仁七年に高野山に
伽藍を立てる際に地鎮をおこないました。
その時工事を阻止すべく 地の夜叉神が九億九万八千五百七二神を率いて暴れだしたのです。
そこで弘法大師空海は吉野郡池津川の南に【三宝荒神】としてお祀りすることにより
無事に工事を進めることができました。そして御礼の意味でも弘法大師空海は
月に一度はお参りに訪れたとのことです。